秘書・アシスタントの方へ。受信箱が三つ、文体も三つ
メール関連の道具は、たいてい「本人が本人として書く」前提で作られています。この仕事はそうではありません。自分として書き、役員として書き、多くの場合はもう一人の役員としても書く。しかもそれぞれに、何か月もかけて手で覚えてきた言い回しがあります。
MailTwin は、メールアカウントごとに別々に文体を学習します。Apple Mail にあなたのアドレスと役員二人のアドレスが入っていれば、三つの送信済みメールから三つの文体を、Mac の中で作ります。互いに混ざることはありません。メールボックスを切り替えれば、文体も切り替わります。
知る限り、これをやるものは他にありません。たいていの人にとっては注釈のような話です。この仕事にとっては、それが全部です。
使い方
Apple Mail でメールを選び、返信で伝えるべき要点を打ちます。「木曜で確定、資料は添付、佐藤さんにはお詫びを一言」。MailTwin はそれを、そのアカウントで学習した文体のまま、返信ウィンドウに一通の完成したメールとして書き込みます。挨拶があり、要点はすべて文章になり、結びが付きます。読んで、直したいところを直して、送信します。自分から送ることは一度もありません。
| 打ち込む内容 | 返ってくるもの |
|---|---|
| 木曜 10 時で確定、会議室は 3 階、議事次第は佐藤さんに依頼 | 日時と場所を伝え、議事次第の依頼まで入った確認メール。役員本人ならこう書く、という言い方で |
| 部長は欠席、来週で再調整を提案、議事録は共有をお願い | 欠席のお詫び、代わりの日程、議事録の依頼が一通に収まった返信 |
| ご送付の御礼、目を通すのは来週、今の段階では確約なし | 礼を尽くしながら、何も約束していない受領の連絡 |
| 羽田 19 時 40 分着、車は到着ロビー、会食は 21 時から | 夜の予定が順番に並び、時刻がひとつも書き換わっていない連絡メール |
ほかに、長いスレッドの要約、やることの抽出、翻訳、自分が書いた下書きの手直しもできます。Mail の作成ウィンドウの中でも動きます。書き換えが下書きに入る前には、Mac 上の検証が入ります。数字、日付、金額、リンク、メールアドレスのどれかが変わっていれば、そこで止まります。ただし新しく生まれた一文が事実かどうかまでは判断できません。最後に読むのがあなたである理由は、そこにあります。
上司から必ず聞かれる部分
預かっている通信は、あなたが第三者に渡していいものではありません。その懸念には、プライバシーの認証マークではなく、本当の答えが要ります。
MailTwin にはサーバーがありません。MailTwin のアカウントもありません。仮にこちらが望んだとしても、あなたのメールを送りつける先が存在しない、ということです。AI エンジンは 8 つから選びます。うち 2 つ、macOS 26 以降の Apple Intelligence と Ollama は Mac の中で動くので、メッセージが送信されること自体がありません。クラウドのプロバイダを選んだ場合は、リクエストが Mac からそのプロバイダへ直接送られます。使うのは、あなたが用意して、いつでも失効させられるキーです。
文体の学習については、正確に書いておきます。インデックスは Mac の中、あなたのユーザーアカウントの下に作られ、そこに残ります。ただしクラウドのプロバイダで生成するときは、リクエストと一緒に、そのアカウントの送信済みメールの短いサンプルが、そのプロバイダへ直接送られます。MailTwin には届きません。Apple Intelligence か Ollama を選んだ場合は、Mac から出ていくものは何もありません。
組織の答えが「クラウドの AI は一切不可」であれば、Mac の中で動く二つのエンジンは、機能を削った代替ではなく、そのまま完全な答えになります。
できないこと
仕分けもしませんし、振り分けもしませんし、あなた抜きで誰かに返事をすることもありません。自動で動くモードはありません。macOS 13 以降の Mac と、Apple Mail だけで動きます。iPhone や iPad のアプリはありません。初回起動時に、macOS の許可が二つ要ります。Mail の「オートメーション」と「アクセシビリティ」です。システム設定で数分の作業になり、自動化はできません。Apple がそう設計しているためです。
そして返信がほとんど一行で済むなら、大した助けにはなりません。元が取れるのは段落で書くメールのほうで、この仕事ではそれが大半のはずですが、受信箱のどちら半分のための道具なのかは、知っておいて損はありません。
団体・アシスタントのネットワークの方へ
秘書職の団体を運営していて、会員にこれを見せてみたいということでしたら、[email protected] までご連絡ください。事務局で二週間使えるライセンスをお送りします。条件はありませんし、見返りも期待していません。推薦を依頼することはありませんし、暗に示すこともありません。MailTwin はノルウェーの一人会社 Smilodon AS が作っていて、そのアドレスに返事を書くのは、コードを書いている本人です。
よくある質問
MailTwin は複数の人の文体で書けますか。
はい。むしろそれがこの製品の中心です。文体はメールアカウントごとに別々に学習します。Apple Mail にあなた自身のアドレスと役員二人のアドレスが入っていれば、三つの送信済みメールから三つの文体を作ります。その間で何かが共有されることはありません。
上司のメールが第三者に渡ることはありますか。
それはあなたが決めます。8 つの AI エンジンのうち 2 つ、Apple Intelligence と Ollama は Mac の中で動くので、メッセージはどこにも送られません。クラウドのプロバイダを選んだ場合は、リクエストが Mac からそのプロバイダへ直接送られ、そのアカウントの送信済みメールの短いサンプルも一緒に届きます。MailTwin には何も渡りません。MailTwin のアカウントもなく、経路の中に MailTwin のサーバーもありません。
自動で送信されることはありますか。
ありません。作るのは下書きだけです。どのメールも、あなたが読み、直し、自分で送信します。自動で動くモードも、予約送信もありません。
Outlook や Gmail のアカウントでも使えますか。
Apple Mail が扱えるものなら使えます。Exchange、Microsoft 365、Gmail、iCloud、IMAP のアカウントが含まれます。つながる先は Mail というアプリであって、メールの提供元ではありません。
料金はいくらですか。
買い切りのライセンスで、30 日間の全機能トライアルが付きます。始めるのにカードは要りません。事務局でまとめて使う場合のために、5 本パックもあります。
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